多彩なアプローチ方法を試して、
カーメーカの期待を越える開発を。
開発部では、カーメーカが指定する仕様に合わせて、新しい製品をカタチにしていきます。これがニーズ(Needs)型開発への対応です。その一方、当社でまだ扱ったことのないモノを、ゼロから考えていく開発にも着手しており、これはシーズ(Seeds) 型開発に分類されます。いずれも製品の目標を設定するところから仕事が始まり、製品の設計、生産技術の検討そして量産など、モノが世に出るまでの、あらゆる工程と関わりを持つので、幅広い知識が必要です。当社が積み上げてきたノウハウを最大限生かすのはもちろん、柔軟な発想力を駆使しながら、カーメーカの期待を上回る製品を創造します。
現在の私のミッションは、北米向けの新製品の企画・開発です。日に日に厳しさを増す北米の燃費規制をクリアするために、カーエアコン用ホース配管でも、例えば軽量化、高効率化等で燃費向上に貢献せねばなりません。
先日、社内にて私が構想した、とある製品の設計の認可を取得しました。ここに到達するまで約1年、様々なテストを繰り返してきたので、ようやく次のステップに進むことができ、ひとまず安心。しかし、1年後には、製品の構造、寸法そして性能の全てを満たした設計を完成させる必要があるので、まだまだ油断は禁物です。
技術革新を成し遂げるという
使命をまっとうするのが開発者。
実は北米向け新製品の開発は、当社では随分前から始まっておりました。しかし、性能の問題が解決できず、暫くの停滞を余儀なくされましたが、簡単には諦めません。会社は、解決するための構想・開発を着々と続けてきました。
私はこの案件に2015年から関与を開始、現在は主担当となりました。性能を高めるために、材料メーカと協同で精力的に開発を推進したのですが、理想の結果は得られませんでした。そこで私は、新しいアプローチを試みることを決断しました。これが、性能問題を解決する契機としたいと考えています。新しいアプローチは、材料メーカ、当社そして私にも、全く新しい挑戦です。おそらく過去に出会ったことのない障壁が待ち構えております。しかし、弱音を吐いてはいられません。技術革新を成し遂げるという使命を全うすることが開発者だと考えていますから。
世界を意識できるチャンスがある。
これぞグローバルサプライヤー
ならではの醍醐味。
私は、北米向け新製品の他にも、複数の開発に関わっています。そのなかの1つは、デンソーとの共同開発で、これが完成した暁には、業界に驚きを以って迎えられるかもしれません。この取組みは、現在は私の上司が主管となり、私はサポートを行っておりますが、更なる関与を要請されております。私も、この共同開発に深く関与し、自分のアイデアを注ぎ込み、例えば、それが世界初となる喜びを味わってみたいです。
このように、当社では世界を意識できるチャンスに出会えます。世にないモノを考えてカタチにし、それを世界中に供給できるのは、グローバルサプライヤーならではの醍醐味と言えるのではないでしょうか。その反面、不具合が発生した際の影響も大きいので、スタートからゴールまで気を許してはならないと、常々自分に言い聞かせています。
関わる領域が広いから、
製品に対する想いは誰よりも強い。
新たなアイデアが浮かんだ時、それが理想の結果につながるか否かを立証できれば、会社は、そのアイデアを採用してくれます。私は、若い年代でも裁量を付与される仕事ができる会社を探していました。なぜなら、自ら知恵を振り絞りって仕事に取り組むことができれば、自身の成長スピードが、より早くなると考えていたからです。この点において、当社は裁量の付与を推進していますから、のびのびと働けます。
現在、私が取り組んでいる北米向け新製品の企画・開発というダイナミックな案件においても然りです。しかし、自分のアイデア採用頂く以上、期待に応える責任も伴うので、任せられた仕事を完遂する強い気持ちが必要です。私は、開発者として、新たなアイデアが浮かんだ時に、嬉しくなりますし、そのアイデアが採用されたときも嬉しくなります。けれど、製品が世に送り出され、お客様から高い評価を頂いたされた時こそが、もっとも大きな嬉しさを感じます。
開発者は新製品の企画と開発を行うことだけが仕事ではありません。目標を達成するためには、社内外問わず、多くの皆様と協同し、あらゆる工程に入り込み、議論を行います。このように、関わる領域が圧倒的に広いからこそ、製品に対する想いは誰よりも強くなるのではないでしょうか。