採用情報

い生産性と抜群の品質安定性を確保した
工程を設計し続けることで、
他社に負けない競争力を持つ工場を構築。

長野工場 生産技術部 生産技術1室
  • 2008年入社
  • 工学部 機械工学科 卒

程設計とは、モノのつくり方を設計する仕事。
シビアな決断を迫られることも多い。

工程設計とは、モノのつくり方を設計する仕事です。生産技術部は、製品製造に際し、その設計図面と生産計画情報に基づき、部品・設備・加工方法また加工順序等の最適な選択および、それらの組み合わせで、製品が無事に完成するまでのプロセスを設計する業務を担っています。端的に言うと、モノのつくり方を設計する、いわゆる「工程設計」業務です。工程設計の段階では、高品質の確保は当然として、高い生産性(生産効率)も考慮しなければなりません。また、製造原価の低減、利益の確保も視野に入れなければならないので、シビアな決断を迫られる機会も多いです。私は、生産技術者の手腕は「これらの課題をすべて解決した工程を作り込むこと」で決まる、と考えており、常に最良の工程を設計し続けることで、他社に負けない競争力を持つ工場が完成すると考えます。当社は、ヒートポンプシステム用モジュールや新クイックジョイント(配管同士の接合技術)を織込んだ製品など、様々な製品を生産しています。
現在、私はカーエアコン用ホース製品の工程設計を任されています。そのなかで、私は過去にアルミ配管の管端の加工成形に深く携わった経験があり、これは自分の得意分野と認識しています。他の技術者が受け持つ製造工程の管端加工成形の工程においても、私が深く関与し、諸々の設計を固めていきます。

れだけ高度な
製品設計がなされていても、
カタチにできなければ意味がない。

高い生産性と抜群の品質安定性を確保するには、工程構築の計画段階で、製品の仕様、設計等の問題の有無を、真っ先に抽出しておくことが必要です。そのため、先ず製品の設計担当との調整が密に行われます。図面に応じた工程設計を考えていくことが私の仕事ですが、製造に無理が生じる恐れがあるときは、製品設計の修正を依頼することもあります。つまり、どれだけ高度な製品であっても、製造を通じ、カタチにできなければ意味がないのです。
また、既設の工程で導入された設備や技術を用いることも検討しますが、その際は、過去に取り上げられた問題点に目を通し、それらをクリアにした上で、新しい製造工程を構築します。製造が困難な製品は、生産性の悪化を招き、ましてや品質安定性の確保は出来ないのです。

インの調整では、
量産開始までに問題点を解決して
ラインの完成度を高めていく。

ひとつの工程設計にかかる期間は約1年。設備や備品が次々に工程に組み付けられ、製造工程の全容が整うと、いよいよ最終調整です。実際に工程を動かして、量産に掛かる諸データの洗い出し、量産された製品寸法の適正度合を確認するテスト等々が行われます。問題が発生すれば、原因の究明と対策を行います。設備、製品設計、もしくは全く別の要因なのか。量産開始日は変更できないので、それまでに想定される原因を1つずつ解決し、製造工程の完成度を高めていきます。製造工程に問題を残したままの量産開始は、何としても回避せねばならず、量産直前の2〜3カ月間は、焦りと使命感のせめぎ合いです。言わば「難攻不落な問題点」を攻略し、無事に量産がスタートした時は、これまでの苦労が報われた思いがして、思わず胸が熱くなります。

外に行けるチャンスは必ず巡ってくる。
だから、焦らず地道に努力を。

入社6年目の時、私はタイの新工場立ち上げに伴う、自身初の海外赴任を経験しました。私に与えられたミッションは、新工場の生産ラインの立ち上げと生産技術の定着です。ひとつの工程だけではなく、工場の製造工程の全てを自分が管理しなければならないという大きなミッションを前に、やる気と不安は半々でした。なぜなら、私は管端加工成形については経験を有していましたが、他の工程に携わった経験は乏しく、どこまで力が発揮できるかわからなかったのです。しかし、日本また同じく赴任された皆さんにサポートを頂いたこと、更にデンソーの現地拠点を含めたデンソーグループ全体の支援を頂き、問題を着実に解決し、工場の安定稼働が実現しました。この時の実績により、日本に帰任した現在は、他の海外拠点の支援も任されています。
当社への入社を希望される御方には「早く海外で力を試したい」という意欲的な方も多いでしょう。ご縁有って入社された暁には、先ずは、目の前の仕事に地道に取り組むことを怠らないでください。焦る必要はありません。段階的に自身の知見・経験を高めていけば、チャンスは必ず巡ってきます。私も入社当時から「早く海外で仕事がしたい」と考えていました。しかし、今となって考えると、日本での地道な取り組みが海外で役立ったこともあり、この取組は本当に大切なものだと実感しています。
今後の目標

管端加工成形の
スペシャリストになる。

私は引き続き、工程設計に関わっているので、既設の製造工程は当然として、今後の新しい製造工程を設置する際にも、高い品質安定性と生産性を両立した工程設計を考えていきます。そして、特に自らの得意分野である管端加工成形については、社内でも一目置かれるスペシャリストになり得たら最高です。そして、自らが考えた工程、また改善が、他の製造工程や海外に展開されることを目指します。

1日のスケジュール

08:00出社

出社後、メールをチェックして、
今日のスケジュールを確認。

08:30工場へ

担当中のライン、工程の巡回を行い、
前日と当日の稼働状況を確認。
また、改善業務の進捗も確認。

09:00資料作成

打ち合わせ用の資料を作成。

11:00打ち合わせ

製造、工機、保全の各担当者と
担当ラインの改善活動の打ち合わせ。

12:15昼食

社内の食堂にて、
先輩や同僚と昼食。

13:00資料修正

海外拠点との新規ライン導入計画と
仕様の打ち合せ前に上司に資料を確認頂き、
修正。

15:00打ち合わせ

海外拠点とテレビ会議で打ち合せ。

16:00議事録作成

打合せの議事録の発行とメール処理。

17:00トライアル実施

量産ラインを借りて、
品質改善のための加工のトライアルを実施。

19:00退勤

帰宅後は、家族とのんびり。

キャリアステップ

1年目

長野工場生産技術部へ配属。
カーエアコン用ホースの
工程設計業務を担当。

6-8年目

当社のタイ工場へ赴任。
新工場の立ち上げ、
新製品生産準備と現地従業員への
指導を担当。

9-11年目

長野工場生産技術部へ帰任。
国内の合理化製造工程の立上げと改善、
海外拠点の支援および次期型製品の
量産製造工程の海外展開を担当。